翻訳絵本『藍染めのアポレンカ』special edition(求龍堂)
©Veronika Vlková, Jan Šrámek, courtesy of Kyuryudo
2023年11月10日の新刊
翻訳絵本『藍染めのアポレンカ』ロマナ・コシュトコヴァー原作 ヴェロニカ・ヴルコヴァー+ヤン・シュラーメク絵 小川里枝訳 求龍堂
布貼りの、原書に忠実な装丁の特装版です。
あらすじ
2匹の猫と暮らしながら、藍染め工房を営むおじいさんとおばあさんは、伝統の技を伝える跡継ぎがいないことに悩んでいました。日曜日の散歩道、ふたりはすっかり汚れた赤い髪のお人形を見つけます。不思議なことに、綺麗に洗ってもらったお人形さんは、一夜明けると、お腹を空かせた女の子に姿を変え、「光の少女」を意味する「アポレンカ」と名付けられます。そうして、アポレンカの工房での生活がはじまりますが、おじいさんの仕事、そして、宇宙のように深い藍の染液の青色を目にした彼女は、自分の使命を悟り、藍染めの伝統を守ろうと決意します。
本書のポイント
・チェコ・グランド・デザイン最優秀イラストレーター賞、受賞作品。
・チェコの藍染めの伝統と技を美しい水彩のイラストレーションともに読んで学べる。
・チェコと日本の藍染めの歴史と技を翻訳者が解説する「あとがき」付。
志村ふくみ氏(染織家・随筆家 紬織の重要無形文化財保持者〈人間国宝〉による帯へのメッセージ
関係者プロフィール
・ロマナ・コシュトコヴァー/作
ブルノ・マサリク大学で美術史とミュゼオロジーを学んだのち、ホドニーン市美術館内にある子どもアトリエの設立に尽力する。美術に親しむことを目的とした教材も手掛け、その活動はチェコ国内でよく知られている。
・ヴェロニカ・ヴルコヴァー/絵
ブルノ工科大学美術学部マルチメディア学科にて学ぶ。水墨画に興味を持ち、中国へ留学して伝統的な絵画技法に触れた。以来水彩による繊細で詩的な表現を続けている。
・ヤン・シュラーメク/絵
ブルノ工科大学美術学部にて学び、現在、同大ビデオ学科にて教鞭をとるほか、アーティスト、イラストレーターとしても活躍し、ロンドン、ニューヨークなど国外のギャラリーでも作品を発表している。
・小川里枝 おがわりえ/翻訳
成城大学大学院文学研究科美学美術史専攻博士課程前期修了。高崎市美術館で「ボヘミアガラスの100年展」を学芸員として担当後、4年間プラハに滞在。チェコの工芸や文化を日本に紹介している。チェコ工芸研究家、ヴィオルカ主宰。
仕様
A4変型 図版カラー25点 オールカラー48頁
¥4,180